サックスの練習について ②

今回の更新は前回記事の続きからとなります。

 

〇フィジカル

 

フィンガリングやタンギング、ビブラート、オーバートーン、音の跳躍などの基礎練習です。みんな基礎練習大好きですよね。

 

まずはメジャースケールとマイナースケールを12Keyで吹けますか?

最近はググればすぐに譜面が出てくるしできないキーだけ自分で五線譜に書いてもいいと思いますが、「サクソフォーンのためのトレーニングブック(須川展也)」にはお世話になりました。

この本に載ってることは寝ながらでも指が勝手に動くくらい吹けないと話にならないので、できないスケールがある人は今すぐさらいましょう。

今はスケールのパターン表を作り、3~4音のパターンをくっつけたりひっくり返したりして作ったメロディックセルを半音、全音、短三度、長三度、完全四度、増四度に転調する練習をしています。

 

タンギングはメトロノームを上げていく以外に速くなる方法はないと思いますが、最近は超ゆっくりで4分音符、3拍4連、2拍3連、8分音符、3連符、16分音符、5連符、6連符、7連符、32分音符、と速くする練習をしています。ビブラートも同じ。

タンギングはさぼるとすぐに遅くなるので毎日少しでもやりましょう。

 

オーバートーンの練習は「サウンドメイクのためのトップトーンフォーサクソフォン(Rascher)」を使うのがいいと思います。

僕がオーバートーンの練習で気を付けるべきだと思うのは、なるべく小さい音量で吹くことです。

よくけたたましい音で吹く人がいますが、倍音を繊細にコントロールする練習なので繊細に吹きましょう。

また、オーバートーンは1日5分くらいの練習でいいと思います。

実際にオーバートーンを人前で披露することは滅多にないので。

 

フラジオや高音域のトレーニングとしては、スケールやアルペジオを高音まで広げるほか、テナーサックスの場合チャーリーパーカーのオムニブックを1オクターブ上で練習するのがおすすめです。超難しいです。

 

 

〇エチュード

 

僕は練習時間の半分くらいはクラシックのエチュードをさらっています。

エチュードはたくさんありますが、フィンガリングなどの技巧的なところは「25 Exercises Journalies(Klose)」から始めるのがいいと思います。

最初は簡単ですが(なぜか2番がくそむずい)徐々に難しくなります。

低音域だからってサブトーンなどは使わず、自分の中でのニュートラルな音色で均一に吹きましょう。

 

また、「18 Exercises ou Etudes(Berbiguier)」は調性も多彩かつ大変な跳躍がたくさん出てくるのでいい練習になります。

曲も華やかでかっこいいので楽しくできると思います。

ジャズでよく使われるスケールが取り上げられているエチュードでは「28 Etudes(Lacour)」があります。

クローゼやベルビギエと比べたら格段に難しく、フラジオも出てきますが(しかも最後の方で疲れた頃に出てくる)とてもやりがいがあります。

 

これらのテクニカルなエチュードももちろん表現力の練習になりますが、金字塔である「50 Etudes Faciles & Progressives(Lacour)」と「48 Etudes(Ferling)」はすべてのサックス奏者が取り組むべきだと思います。

ラクールはみんなやってると思いますが、意外と下巻までいかずに終わっているのではないでしょうか。

下巻は面白い曲が多くて個人的には大好きです。

フェルリングは最高に素晴らしく、僕はいつも持ち歩いています。

楽曲の解釈や音楽の流れの作り方、メロディーの歌い方の研究に終わりはないので、ずっと使い続けることができると思います。

 

ジャズの練習法的なものは人それぞれで、これをやったらアドリブできるようになるといった本もありません(とにかくトランスクライブという人もいれば一曲もトランスクライブしたことないという人も)。

一方クラシックは整理されていて、エチュードを真面目に取り組めば絶対に楽器の技術は向上します。

僕は楽器の技術についてはジャズもクラシックも同じだと思うので、ジャズプレイヤーもクラシックのエチュードをやることを勧めます。

数曲さらって終わりではなく、人前で披露できるくらいのレベルでやれば上達がわかるはずです。

 

また、僕は個人的な趣味でバッハの作品を練習しています。「無伴奏チェロ組曲(BWV1007-1012)」はとても有名ですが、「無伴奏フルートのためのパルティータ(BWV1013)」もおすすめです。

テナーの場合、無伴奏チェロはハ音記号も読みにくいし音域の設定に苦労しますが、フルートパルティータはぴったりです(勉強したいことによっては原曲のキーにこだわらなくてもいいと思いますが)。

 

 

〇インプロビゼーション

 

 

iReal Proにコード1つだけのマイナスワンを作って特定のスケール一発でソロを吹いたり基礎練習で作ったパターンを当てはめる練習や、スタンダードをDrumgeniusやiReal Proなどに合わせてテンポ40くらいから320くらいまで練習、7/8拍子など変拍子に書き換えて練習などしています。

何か特別なことをやるというよりは、練習したことを自然に出せるようにするイメージです。

 

 

◎練習について

 

 

皆さんはどんな練習をするか計画を立てていますか?1日12時間ロングトーンしてもリードがぴろぴろになるだけですよね。

「どうなりたいか」という目標を立ててそのために「何をすればよいか」を考える、「今年の目標」「上半期の目標」「今月の目標」など大きな目標を達成するための小さな目標を作るといいと思います。

 

やることはたくさんありますが、全てどこかで繋がっているのでいろいろなことを少しずつやった方が近道だと思います。

あとは「毎日スケール練習から始める」というルーティンや、「どんなに忙しくてもロングトーンだけはやる」などのノルマ的なものを決めてもいいと思います。

 

漠然と練習してもできないことだらけで楽しくないので、課題を整理して一つ一つクリアできるように計画を立てると練習が楽しめると思います!

 

 

本日は以上、ご意見ご質問なんなりと!

 

 

テナーサックス講師 津山遼

 

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