ギターでもロングトーン? 後編

 

 

こんにちは!ギター講師の岸本です。

4回に渡ってお届けしてきたこのシリーズですが、4回目にしてようやく本題に入れます...。

これまでの記事を踏まえた上で、ロングトーン練習とはなんなのか?ギターでロングトーンってどういうこと?
その疑問に答えていきたいと思います!

 

 

 

<ロングトーン練習>

 

普通ロングトーンというと、ヴォーカリストや管、擦弦楽器の奏者が基礎練習として行うものです。

ロングトーン練習は非常に奥が深く、ひとつの音を長く伸ばすだけに見えますが、これを行う奏者の習熟度によって密度がまったく異なります。

 

ギターは撥弦楽器であり一度発した音は減衰していくのみですので、本来のロングトーンのように、 息の量や口腔内の形、弓をあてる圧力や速度などで音の中身を操作することはできません。

しかし、撥弦時のタッチを均一化し、同じ密度の音を出し続けることで、あたかも一つの音を出し続けているかのような状態を作り出すことが可能です。

 

これは、針の穴に連続して糸を通し続けるようなものです。

半端ではない集中力によって身体をコントロールする必要があります。

その状態を技術として固定することを目指すので、この練習をロングトーンと定義しています。 

 

 

さて、では具体的な練習方法を紹介していきたいと思います!

 

もう一度確認しますが、この練習は前述の身体の動かし方の基本と、ギター演奏の基本であり一生の課題となる「撥弦の技術」を身につけるためのものです。

そして、この練習をする時に常に注意しなければならないことがひとつだけあります。


それは、「イメージを絶やさないこと」です。

 自分の身体がどういう風に動くのか、ピックの先もしくは爪の先がどの程度弦と触れ合うのか、音はどのように 飛んで行くのか...etc 

 

イメージに限界は無いので、自分の理想となる身体の動かし方や強弱のダイナミクス、発音のニュアンス等、どこま で広く、深く細かくイメージ出来るかで音は変わってきます。 

 

最初は簡単なイメージから始め、徐々に増やしていくと良いでしょう。

 

~イメージの例~ 

 

普段僕がロングトーン練習をする際に実際に用いるイメージを幾つか紹介します。

 

・肩甲骨から先が鞭になる(ピッキングの実際の動作の開始点は肩甲骨) 

・ピックが指先と溶け合う 

・鞭を根元から大きく振るう

・鞭に回転を加え(手首の回転)、弦に対して振り子のように大きな弧を描く

・鞭がしなりピックの先までエネルギーが集中する

・弧の先端=ピックの先1mmが弦に吸い付く

 

などなど...

 

これはあくまでも僕個人のイメージですので、この中にイメージしやすいものがあれば使っても良いし、無けれ ば自分で生み出してみてください。
大事なのは、自分がどのように弾きたいか、どんな音を出したいかです。 

 

もちろん、誰か憧れのミュージシャンの音をイメージすることも良い練習になります。 

イメージには具体的なものもあれば、抽象的なものもあります。

 限界はありませんので、繊細なものから壮大なものまで、好きにやってみてください。

 

ただし、上記の筋肉と技術の話を念頭に、それらをイメージに生かすようにしてください。  

僕は「最小限の力で最大限の鳴りを引き出すこと」をひとつの目標にしています。 

 

 続けていけば、楽器は必ず応えてくれるようになるはずです! 

 

 

~具体的な練習方法~

 

具体的な練習方法の一例を紹介します。

 

1, メトロノームをできるだけ遅く鳴らす(できればBPM30くらい)

2 ,イメージをしながら、メトロノームのパルスと同時に開放弦を鳴らす(4分音符として)

3 ,自分の音を"よく聴きながら"、最も良いフォームとイメージで弾ける様になるまで続ける。

4, 徐々に音数を8分、3連、16分と増やして行くが、イメージを保持したまま全ての音を均一にコントロールする。

 

ピッキングの場合、ピックという異物を自分と楽器の間に挟む分、楽器とのコミュニケーションは難しくなります。

ですが、慣れてくれば指では出せない強弱の幅やニュアンスを出すことが可能になる、非常に探求しがいのある技術です。

最終的にBPM120の16分音符位でこれが出来れば、ピッキングで困ることはほぼ無くなるでしょう。

 

指弾きの場合は、アポヤンドとアルアイレの使い分け、指順(i,m,a)の変化もあるのでピックとはまた別の難しさがあります。

ピックの場合はダウンとアップの違いのみですが、指弾きの場合、人中薬それぞれの指は長さも形も違うので、完全に音を揃えることは原則的に不可能です。

その上で、どこまで音を均質化できるか、強弱硬軟のダイナミクスを広げることができるか、が鍵となります。

 

どちらも、テンポが速くなってくるにつれて速筋に頼りたくなってしまいますが、そこをグッとこらえて、ゆっくり弾く時と同じ様に弾くことが大事です。 

 

 

如何だったでしょうか?

少しでも参考になれば幸いですが、こういった練習はやはり人に見てもらいながらやるのが一番スピーディーです。

自分のやり方に自信が持てなかったら、是非一度体験レッスンにお越しください!

 

 

ギター講師 岸本賢治

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