ギターでもロングトーン? 中編②

 

 

こんにちは!ギター講師の岸本です。

前回はピック奏法について触れ、その奥深さについて紹介しました。

今回はロングトーンに入る前の準備段階として、身体の使い方について考察してみたいと思います。

 

 

ギター演奏に限らず、楽器演奏には全身を使った複雑な動作が要求されます。

 

ギターも、ただ音を出すだけならば右手と左手を意識するだけで十分ですが、実際にそれだけで良い演奏をすることはできません。

 今まで教えてきた経験から、独学で長い間やってきた方の多くがあまり意識できていないこと(個人の感想です)ですが、良い音楽を奏でるにはまず”説得力のある良い音”が必要不可欠です。 

 

そのためには機材の良し悪しは実は殆ど関係なく、まずは自分の身体を使って楽器をコントロールする術を学ぶことが大事です。

またいくら身体の構造が人それぞれ違うと言っても、身体に負担を強いるような間違った弾き方のまま続けていってしまうと、慢性的な腰痛や肩こり、ひどければ腱鞘炎やヘルニアを患うこともあります。 

 

これは絶対に避けなければいけないことです。

 

~筋肉について~

 

楽器演奏は全身運動であり、一種のスポーツです。 

しかし、一般的なスポーツとは使う筋肉のバランスが大きく異なります。

 

 筋肉は大きく分けて2種類に分類されます。

 瞬発力を司る速筋(赤筋、随意筋)と、持久力を司る遅筋(白筋、不随意筋)です。 

勿論スポーツの種類によってこれらの筋肉を鍛えるバランスは異なります。

 

瞬発力を重視する短距離走の選手と、持久力を重視するマラソン選手の体型は全然違いますよね。

一般的に速筋の方が肥大した大きい筋肉で、遅筋はあまり目に見えない身体の内側の筋肉です。

 

しかし、プロのミュージシャンでも体型はスポーツマンと違い個人差があります。

ものすごく細い人もいれば、丸々と太った人もいれば、マッチョな人もいます。

これは、ミュージシャンにとって大事なのが表面に出てくる速筋ではなく、目に見えない遅筋であるためです。 

全く速筋を使わないということでも無いのですが、まずは遅筋による身体のコントロールを学ぶ必要があります。

 

~姿勢について~ 

 

姿勢(フォーム)は、上記の話を念頭に置いて、自分に合ったものを見つける必要があります。 

ですが、最低限これだけは、という注意点(共通項)が幾つかあります。

 

・自分の身体の重心に逆らわないよう立つ(座る)こと。 

・猫背にならず、腰の付け根がぴんと立っていること。 

・肩の力が抜けており、どちらかに大きく身体が傾いていないこと。 

・首が下を向かず、背骨からの自然なラインを保っていること。

 

実際には、人前で演奏する時に立って弾くか座って弾くかによって基本のフォームは変わります。 

立ち弾きがメインの場合、ギターの高さや角度、ストラップの長さ等はそれぞれの体型に見合ったものを見つける必要があります。 

 

その上で座って弾くときにあまりギャップが生じないような座り弾きのフォームを導きだします。

座り弾きがメインの場合、足を組んで弾くのは骨盤の歪み、ひいては身体全体の歪みを誘発し、演奏のみならず 日常生活に支障を来す場合もありますので、注意が必要です。

 

正しい座り弾きの為には、足台を使うのが最も手っ取り早く確実な方法ですが、ストラップを使ったり、座り弾き用の座面が高い椅子を使うのもひとつの手です。

体型や腕の長さ、手の大きさなどは一人一人違うので、「これが絶対」というフォームは存在しません。 色々試しながら、自分の身体に合ったフォームを見つけましょう! 

 

~技術について~


あくまでも一般的なイメージを対象にした話ですが...ギター演奏の技術には多くの誤解があります。

前述の通り、ギターは様々な音楽ジャンルの中で広く用いられる楽器なので、それぞれのジャンルの中で特化した奏法やサウ ンドが確立されています。

 

例えば、「速弾き」などはその最たる例ですが、これなどは最も誤解を招く原因となってしまっています。

有り体にいえば、「速く正確に弾ければ上手い、技術がある」と思っている人が非常に多いということです。

 

速弾きもひとつの技術であることは確かですが、それは技術という言葉の正しい定義を踏まえた上での話です。

 

技術とは、そもそも出来るだけ小さなエネルギーで出来るだけ大きな効果を生むものです。 

言い換えると、元々ある素材を工夫して、新たな価値を生むためのものと言えます。 

料理などで想像して頂ければ分かりやすいと思いますが、、、

この定義でいうと、楽器演奏の技術とは、まず自分の身体と楽器(素材)をできるだけ小さなエネルギーで活用して(料理して)、説得力のある良い音を生み出せる(美味しい料理を作る)ことが前提となります。 

それを踏まえた上で、ジャンルに特化した奏法などの技術を更に積み重ねて行くことが重要となります。

 

では、その基本的な技術を習得するためには何をすればいいのか?

それが今回の連載の本題である「ロングトーン」です!

 

次回の記事でようやくロングトーン練習を紹介できます!

お楽しみに!

 

 

 

ギター講師 岸本賢治

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