インタビュー No.2 <トランペッター> 石川広行さん③

August 29, 2018

 

 

では石川さん、最近興味があることは何ですか?

 

これは実際に取り組んでいる最中なのですが、「名前を忘れる」という事です。

和音、単音、ありとあらゆる音を名前を考えず、感じるようにしています。

譜面を見ながら吹く、というのは一番それに遠い行為です。

 

例えばあるコードを見た時に、ジャズミュージシャンはそこからあらゆる可能性を想起するものですが、それすら飛ばして、自分の中に聴こえた音のみを吹く、ということに挑戦しています。

別の言葉で説明すると、「ド」や「C」ではなく、単なる「アー」という音として音を捉える、ということです。

 

僕は”ある音を表す文字、記号、言葉”は同時に音の可能性を”区切る”ものだと考えていて、そこからどう脱するか、ということに興味がありますね。

 

…なんだかすごいです。普通のひとは、まず音の名前を覚えるところから始めると思うのですが、石川さんは一度覚えたものを忘れようとしてるんですね!

では、音楽をしているなーと感じる時はどんな時ですか?

 

汲み取ってもらえている時かなぁ。

 

それは共演者に?リスナーに?

 

両方ですね。

と言うより、自分で自分を汲み取るのが先かな?

自分に嘘をつく必要がない時は、共演者にもリスナーにも汲み取ってもらえる。

やはり、自分の吹きたくないことを要求されるような状況もありますからね…。

 

なるほど、いろいろ経験されてるんですね…。

アーティストとはいえ、お仕事ですから、吹きたくない音を吹かねばならない状況もある、ということですね。

 

 

石川さんの思う音楽の良いところはどんなところですか?

 

うーん…人の気持ちを解放してあげられることかな。

僕達の音楽を聴いてその人の現実は変わらなくても、少しでも気持ちを楽にしてあげることはできる。

また劇的に何かを変えることはできなくとも、人が変わるきっかけにはなり得る。

言葉で「こうなりなさい」と指示することなく、その人をより良い方向へ導くことのできるものだと思います。

 

石川さんって、優しいんですね。

音楽の人生への寄り添い方って人それぞれだと思いますが、石川さんはとても深く音楽と結びついているのに、周りにはそれを要求していないように感じました。

では、トランペットは好きですか?

 

好きですね!

と言うより、もう手足みたいなものですから。

 

愚問でしたね。では最後に、これからトランペットを始めようという方に何か一言、お願いします。

 

トランペットは人生みたいに大変な楽器ですが、意志を強く持てば自分でいくらでも楽しみを見出せる楽器です。

ありとあらゆることを自分で考えないと先に進めない楽器ですが、それさえできればこれほど楽しいものはないですよ!

 

石川さん、非常に深く濃い内容のインタビュー、ありがとうございました!

 

 

石川広行先生の講師ページはこちらです!

気になる方はぜひ体験レッスンにお越しください!

 

 

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